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ユニカールの仲間とスウェーデンへ

白夜の北欧に仲間20名とユニカールの試合プラス高齢者施設の見学、更にその文化を知ろうというよくばった旅に出かけてきた。若い頃スウェーデンに住んだことのある私はユニカールを通してあちらの高齢者、身障者のあり方をみんなと学んでゆきたいという思いがあってこのゲームの会長をひきうけた。発足当時から「いつか一緒に北欧に行きましょう」といい続けて5年、とうとう実現の運びとなった。日本のユニカール・ファミリーは愉快な連中が多くたいそう楽しい旅となった。
発祥の地エーテボリでこのニューゲームを発案したカールオーケ アールキビスト氏からユニカールのユニはUniversalの意味で、地球上の誰でも楽しめるカーリングとして約30年前に考案したものだとお聞きした。いまスウェーデンでは高齢者を中心に2000名、身体障害者が1000名ほどで、合計約3000名の愛好家がいる。日本では5万人だが全人口900万たらずのスウェーデンと比較したらこれでトントンなのであろう。

試合は町の体育館で行われた。まずスウェーデンの参加者60名全員が一列に並び、日本からの全員に握手をしながら入場、親善試合の名にふさわしい幕開けであった。審判も両国で手のあいている人がやり、言葉は通じなくとも試合に関しては、身振り手振りでたいていのことは通じる。困ればわれわれの中にスウェーデン語のできるものが3名いて、6名に一人通訳がついているようなものであった。和気藹々の雰囲気。勝っても負けても楽しいレクスポーツとして会長の私が自負しているゲームである。試合の結果はコンペティションセットを使用したこともあり日本チームは入賞を逃した。でも日本からのチームの中で成績の良かったところにかわいい錫のジョッキが贈られた。
一位になったスウェーデンの老夫婦がつかつかと一番若い日本女性に近づき、「あなたが応援してくれたので勝ったのよ。あなたはわれわれのマスコット。」といって抱きついてきた一場面もあった。全員まけたのに日本代表のさわやかな顔。『共に生きる』社会のスポーツとしてのユニカールが実証されたわけである。アールキビスト氏の湖畔の別荘での民族ダンスつきの白夜の野外パーティー(11時でも明るいのです)、試合後の会長宅の納屋でのこれまたダンスつきのパーティーで、100名は下らないあちらのユニカーラー(?)との交換会。日本の歌を歌ったり、踊りを一緒に踊ったり、その上ノールウェーのえびをふんだんに食べた。

来年の全国レク大会は東京。そのうちの何人かは「東京へ行きますよ。」と張り切っていた。日本らしいおもてなしを皆で企画したいものだ。高齢者施設のことは機会があったらまたお話したいと思う。私事だが出発直前に骨折、車椅子での旅だったが、仲間に支えられて本当に楽しく有意義な親善旅行となった。



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